株式会社RCMG

受託サービス

N型糖鎖修飾されたHBV粒子を測定する独自の新しいELISAシステム[Glyco-S ELISA]を用いた解析サービスです。

該当する遺伝子型: A, B, C and D

概要

HBV粒子はエンベロープタンパク質(HBsAg)で覆われていますが、HBsAgはサブタイプ特異的にN型糖鎖やO型糖鎖で修飾されています1

HBsAgの糖鎖付加は、HBVの形成と分泌に必要であり、HBVのライフサイクルにおいて重要です2。さらに、HBVのN型糖鎖修飾は、抗体、抗原提示分子、自然免疫受容体の認識を阻害することにより、免疫回避につながる可能性も示唆されています3

当社が開発したGlyco-S ELISAシステムは、HBVのHBsAgのN型糖鎖修飾を定量できる新しいサービスです。通常のHBsAg検査では分からない、HBV患者の病態の違いや薬剤反応性、免疫応答性など新しい研究に用いることが可能です。当社が検証した限り、遺伝子型A、B、C、DのHBsAgの糖鎖を測定することが可能です。

当社では、お客様のサンプルをお預かりし、Glyco-S ELISAシステムによる受託測定サービスを行っています。

当社の受託サービスは、臨床検体および非臨床検体を対象としています

  • 様々なステータスのHBV患者の血清
  • 実験動物由来のHBV粒子を含む血清
  • HBVに感染したヒト初代肝細胞の細胞培養液。
  • 変異により異なる糖鎖構造を有するHBV粒子

本サービスの詳細・ご注文は、当社(marketing@rcmg-glyco.com)までお気軽にお問い合わせください。

参考文献:
1. Schmitt et al. (2004) J Gen Virol 85:2045-2053.
2. Ouchida T et al. (2021) Viruses 13: 1860.
3. Dobrica et al. (2020) Cells 9:1404

HBsAgGi ELISAシステムを用いて、O型糖鎖修飾されたM-HBsAgを測定する分析サービスです。

該当する遺伝子型: C

概要

HBV粒子はエンベロープタンパク質(HBsAg)で覆われており、HBsAgはサブタイプ特異的にN型糖鎖やO型糖鎖で修飾されています1,2

HBsAg糖鎖異性体に対する組換えモノクローナル抗体(HBsAgGi)は、主に感染性HBV粒子に存在するM-HBs上のO型糖鎖修飾Pre-S2ドメインを特異的に認識します3
従来のHBsAg検査は、HBsAgのSドメインを認識する抗体を用いていることから、非感染性粒子を含む、すべてのHBV粒子を認識します。

当社では、HBsAgGiを用いたHBV感染性粒子を測定する新しいELISAシステムを確立し「HBsAgGi ELISAキット」として販売しておりますが、お客様のサンプルをお預かりし、 HBsAgGi ELISAキットによる受託測定サービスも行っています。

当社の受託測定サービスを活用し、DNAビリオンとRNAビリオンで構成されるHBV感染性粒子を測定することで、お客様の新たな研究の可能性が広がります。

参考文献:
1. Schmitt et al. (2004) J Gen Virol 85:2045-2053.
2. Dobrica et al. (2020) Cells 9:1404.
3. Angata et al. (2021) Biochim Biophys Acta Gen Subj. 1866:130020